昨晩の海外

昨晩の海外市場は、長短金利が逆転するなど世界的な景気減速懸念を受けたリスク回避の動きが広がった。ただ、大きく下落してスタートしたNY株価3指数が、終盤になって下げ止まりを見せたことで、クロス円や欧州通貨は、買い戻し気味で引けている。
劉鶴中国副首相とイエレン財務長官のオンライン会談からは、対中制裁関税の解除などの具体的な話は出てきておらず、失望もあったかもしれない。
 ドル円は、米10年物国債利回りが、2.780%まで低下したこともあって、136.20から135.53まで下落後、このレンジで上下、ユーロドルは、欧州株価の大幅下落もあって、2002年12月以来となる1.0235まで今年の安値を更新、ポンドドルも英株の下落を背景に1.1899まで下落した。尚、ジャビド保健相やスナク財務相、及び複数のジョンソン首相の秘書官が辞意を表明したが、現状影響は限られている。
 一方クロス円では、ユーロ円が138.95、ポンド円は161.59、オージー円は91.74、NZD円は83.16まで下落、カナダ円は、原油先物の下落もあって103.66まで売りに押された。