昨晩は、NY市場の休場で、動意が薄い展開に留まったが、本日はNY勢が戻って来ることで、一定の動きが見えるか注目したい。
金融政策としては、豪準備銀行が政策金利を公表する。0.50%の強い利上げが想定されているが、この点は一定の織り込みとなるが、一部米国にリセッション懸念が台頭する中、タカ派的な声明が続くか大きな焦点となる。また英中銀が金融安定報告を発表、ベイリー英中銀総裁が記者会見を行うが、インフレによる景気減速懸念が強く示されると、ポンドの売り圧力となることは、注意しておきたい。
経済指標としては、日本の5月毎月勤労統計調査、中6財新サービス業PMI、ユーロ圏各国と英国の6月サービス業PMI・改定値、 加5月住宅建設許可件数、米国では、5月製造業新規受注と耐久財受注・改定値などが発表される。
日本の現金給与などは増えない状況が続きそうだが、相場に大きな影響を与えることは無さそう。中国のPMI、ユーロ圏英のPMIも改定値であり、織り込みの範囲に留まりそうで、米国の5月製造業新規受注と耐久財受注・改定値なども重要度は低く、影響は限定されると見ておきたい。
その他、引き続き株価や米長期金利の動向を睨んだ対応となりそうだ。
本日の為替の戦略としては、ドル円は、昨晩も堅調が続いたが、今日は材料も薄く、引き続き揉み合いを前提に、金曜日のレンジとなる134.75と135.99を睨んで、逆張りで臨む形を想定したい。
ユーロドルやポンドドルも、一旦下値付きと見ても、反発ではやれやれの売りが出易く、戻りは慎重に売り場探しから、安値を前に下げ渋るなら利食い優先や買い狙いを継続したい。
一方クロス円は、金曜日の安値が下ヒゲとなって、一定の反発地合いだが、そろそろ上値追いも厳しいかもしれない。あくまで買いは、深めの押し目待ち。一方吹き上がる局面では、売りからも検討したい。