今日の裏読み、表読み

今週は、FOMC議事録や週末の米国の雇用統計を睨んだ展開となるが、本日はNY市場が、独立記念日の休場で、アジア・ロンドン市場では、一定の動きを示しても、NY時間は、動きが鈍くなる可能性を留意して対応したい。
 経済指標としては、豪5月住宅建設・民間住宅着工許可件数や居住用・投資用住宅ローン、独5月貿易収支、スイス6月消費者物価指数、トルコ6月消費者・生産者物価指数、ユーロ圏5月卸売物価指数などが発表される。
 大きな注目材料は少ないが、普段影響のないスイスの消費者物価指数などが強い結果となった場合、スイス中銀の追加利上げの思惑につながる可能性がありそう。また、トルコの物価指数は、強い結果出た場合も中銀が、変わらず政策金利を据え置くとの見通しから売りに晒され易いことは注目したい。
 要人発言としては、ナーゲル独連銀総裁やデギンドスECB副総裁の講演が、予定されているがタカ派発言も既に織り込みの範囲、 ウクライナ復興会議からも金融市場に特別な影響を与える話は出そうもない。
 その他、NYが不在で、米長期金利の動きがあるか不透明だが、週末3%を割り込んだ米10年物国債利回りに、更に変化があるのか、一応注目して対応したい。

本日の為替の戦略としては、ドル円は、137円が高値付きとなるか注目されるが、下値は買いが入り易い状況が続いている。本日は、揉み合いを前提に、金曜日のレンジとなる134.75と135.99を睨んで、逆張りで臨む形を想定したい。
ユーロドルやポンドドルは、引き続き下値付きとなるか注目となる。ただ、戻ってもやれやれの売りが出易く、戻りは慎重に売り場探しから、安値を前に下げ渋るなら利食い優先や買い狙い。
一方クロス円は、金曜日の安値が下ヒゲとなっており、この安値を睨んで押し目買い。ただ、上値も重くなりそうで、しっかりと反発では利食っておきたい。