金曜日の海外市場は、注目の米5月消費者物価指数が、40年ぶりの上昇率、コア指数ともに市場予想を上回り、米長期金利が再上昇したことで、NY株価3指数が大きく下落、ドル買いが優勢となった。ただ、その後発表された6月ミシガン大消費者信頼化案指数・速報値が予想を大幅に下回ったが、悪影響は限られた。
ドル円は、財務省・日銀・金融庁の三者会合の声明で、「 政府・日銀、緊密に連携しつつ為替市場の動向や経済・物価への影響をいっそうの緊張感持って注視」、「各国通貨当局と緊密な意思疎通図りつつ、必要な場合には適切な対応」としたことで、133.37まで下落後、134.44まで反発した。ユーロドルは、1.0506、ポンドドルも英中銀の調査で、「今後1年間のインフレ予想の中央値は、2022年2月予想の4.3%から4.6%に上昇」と示され、1.2302までじり安となった。
一方クロス円では、ユーロ円は140.80、ポンド円は165.18、オージー円は94.33、NZD円は85.11まで売りに押され、カナダ円は、強い加5月雇用統計にも、104.61まで一時売りに押された。