本日の注目は、ECB理事会となる。ECBが金融引き締めを急ぐとの見方が強まっているが、7月の利上げレベルに関して、0.25%に留まるのか、それとも一気に0.50%の利上げとなるのか、ヒントが見えて来るか注目されている。確かにインフレの強さはあっても、欧州がそれほどドラスティクな対応をするとは見えず、0.25%程度に留まった場合やラガルド総裁の慎重な見解が見えた場合、失望的なユーロ売りが出易いことは留意しておきたい。
経済指標としては大きな材料は薄いが、中国の5月貿易収支は、強めの結果が想定されているが、ロックダウンの影響で輸入が減少した結果であるなら、総じてショックは少ないかもしれない。また米週間新規失業保険申請件数は、良好な結果が続いている。若干弱めの結果が見えても、あまり影響はなさそう。
その他では、本日も米30年物国債の入札が実施される。昨日は10年物の入札が不調だったが、明日の米5月消費者物価指数の発表を控えて、インフレのピークアウト感も出ている。結果次第も、米長期金利の動向には、細心の注意を払って対応したい。
本日の為替の戦略としては、円の全面安が続いている。引き続きドル円やクロス円は高い位置にあって、安易な売りや上値追いは危険で、買いはしっかりと押し目を確認しながら対応したい。また、売りは随時高値で検討しても、下げが甘ければ、早めの買い戻しが有効となりそうだ。
ユーロドルは、ECB理事会の結果で乱高下想定される。ただ、総じて下値は見ている感じもあって、失望で売られてもそこは買いを狙ってみたい。一方上値は、吹き上がる動きで、慎重に売り場を探しなら、基本大きめの動きで逆張り狙いとなる。一方ポンドドルは、1.2430から1.2667での動き。現状材料的にポンドを積極的に動かず材料も見えず、これを上下のストップに、1.25割れは買い狙い、1.26越えがあれば売り狙いで臨んでみたい。