昨晩の海外

昨晩の海外市場は、主だった材料のない中、米長期金利の上昇を受けてドルの堅調、円の全面安の動きが強まった。この日の円安に関しては、アジア時間に黒田日銀総裁が、「強力な金融緩和粘り強く続ける必要ある」、「安定的な円安なら日本経済全体にプラス」、「家計が値上げを許容している」と発言したことが、日銀が現状の物価高の要因である円安を問題視していないとの見方から海外勢が円売りを強めたようだ。
 ドル円は、米10年物国債利回りが3.040%まで上昇したことで、20年2か月ぶりの132.01まで上昇、ユーロドルは、1.0752から1.0684まで売りに押され、ポンドドルは、対ユーロでの買いに、1.2578まで反発後、1.2526まで値を下げた。ユーロポンドは、0.8526まで売りに押された。
 一方クロス円は、NY株価3指数が、中国のロックダウンを好感して、反発してスタートするも、米長期金利の上昇を受けて高値圏を維持できていないが、悪影響は見えていない。ユーロ円が141.13、カナダ円は104.99まで今年の高値を更新する展開、ポンド円は165.48、オージー円が95.01、NZD円は85.68まで値を上げた。