昨晩の海外市場は、週間新規失業保険申請件数が、堅調な結果を維持するも5月全米雇用報告が、前月比+12.8万人と予想の+30.0万人を下回り、4月製造業受注も予想を下回ったことで、ドル売りが優勢となった。尚米10年物国債利回りは、2.889%から2.944%の上下の動きに留まり、総じて為替市場への影響は限られた。
ドル円は、129.51を安値に、ブレイナードFRB副議長の「9月の利上げ休止は非常に難しいだろう」と述べたことで130.04まで反発も、このレンジで上下、ユーロドルは1.0750、ポンドドルは1.2587まで買い戻された。
一方クロス円は、NY株価3指数が、3日ぶりにそろって反発したことで、リスクオンの動きを強めた。ユーロ円が139.60、ポンド円が163.43、オージー円が94.39、NZD円が85.23まで買われ、カナダ円は、 OPCEプラスが、7月と8月の増産枠の拡大を決定したが、原油価格は堅調を維持し、ビュードライ加銀行副総裁が「インフレ高進を定着させないために政策金利を3%、もしくはこれを超える水準まで引き上げる必要性が高まっている」と述べたこともあって103.35まで値を上げた。