昨晩の海外市場は、EU首脳会議でロシア産原油の禁輸に合意、米3月S&P/ケース・シラー住宅価格指数が過去最高となり、5月シカゴ購買部協会景気指数や消費者信頼感指数が、予想を上回ったことなどからドルが堅調な展開となった。一方NY株価3指数は、インフレ懸念から下落スタートも、一時時プラス圏を回復したが、その後値を消した。ただ、クロス円中心に円の軟調な動きが続いた。また原油価格は、EUの決定を受けて上昇後、「OPECの一部のメンバーが、石油生産協定からロシアを一時除外する案を検討している」とWSJが報じたことで、マイナス圏で引けている。
ドル円は、米10年物国債利回りが、2.799%まで低下したことで127.63まで下落後、良好な米経済指標を背景に128.89まで反発、ユーロドルは、ユーロ圏5月消費者物価指数・速報値が予想を上回ったが影響は限られ、1.0679まで下落後1.0747まで反発、ポンドドルは、1.2632から1.2561で上下した。
一方クロス円は、ユーロ円が136.80から138.22、ポンド円が160.95から162.36まで反発、オージー円が92.53、NZD円は83.95まで買い戻しされ、またカナダ円は、加第1四半期GDPが予想を下回ったが、加中銀の政策金利発表を控えて101.97まで上昇した。