今日の裏読み、表読み

今週は月末、週末の米雇用統計を睨んだ展開となるが、本日はNY市場が休場で、様子見ムードも広がりそうだ。
 また本日の経済指標としては、ユーロ圏の5月経済信頼感と消費者信頼感・確定値、独5月消費者物価指数・速報値、加第1四半期経常収支などが発表されるが、大きな材料もなく、ユーロ圏の指標の強弱でユーロが一定の動きを示しても、総じて反応は限られそうだ。
 その他EU臨時首脳会議が開催される。ロシア制裁に関して、更に強化されるのか注目となるが、各国の思惑が紛糾しており、思い切った決定は難しく、こちらも相場に影響を与えることはなさそうだ。
 ただ、一応月末を睨んでおり、東京仲値、ロンドン・フィキシングで一定のフローが出易い。ドル需要が勝るのか、ドル売りが優勢となるのかは不透明だが、こういった動きは、レベル感とは別に出て来るので注意。また出てきても一過性となり易いことは留意しておきたい。個人的には、ポジションの傾きからは、やはりドル売りが優勢と見ておきたい。
本日の為替の戦略としては、ドル円は、月末を睨んでおり、引き続き一定の輸入決済が入る可能性に注目だが、一方で売りも出てきている。基本は、早期は押し目買いも、しっかりと反発では利食いや売り。総じて126円ミドルから127円ミドルの保合を前提に、特に大きめの動きがあれば逆張りで臨みたい。
ユーロドルは、思ったより底堅い動きとなっている。1.07が維持されるか注目となるが、その場合強い可能性もあることで押し目は買っても、1.08は利食いや売り狙い。ただ、割れると1.06ミドルがターゲットとなることで、倍返しも検討しながら対応したい。またポンドドルも1.26が維持されると強い可能性があり、これが逆張りポイントで対応となるが、1.2550前後は買い戻しや買い狙い。上値は1.27から売り場を探してみたい。 
一方クロス円は、株価次第も、総じて底堅い展開が見えて、あくまで押し目があれば買い狙いから、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。