昨晩の海外市場は、米株価3指数が、堅調に反発したことで、リスク回避の巻き戻しが続いた。ブリンケン国務長官が「中国との冷戦を望んでいない」と発言したことなども好感されたが、米1-3月期GDP・改定値は、予想を下回ったが、個人消費や週間新規失業保険申請件数が、予想より強く、総じて悪影響は見えなかった。
ドル円は、アジア時間の127.58を高値に、黒田総裁が「金融市場の安定確保した出口戦略、十分可能と思う」、「米利上げでどんどん円安になるということではない」と述べたことで、126.55まで急速に売り込まれた後、米10年物国債利回りが2.797%まで上昇したことで127.42まで反発したが、良好な米7年物国債入札を受けて、米長期金利が上げ渋ったことで、127.05まで再度売りに押された。また、ユーロドルは、1.0663を安値に1.0731まで反発、ポンドドルは、1.2621から1.2553で上下した。
一方クロス円もアジアの安値から買い戻しが優勢となり、ユーロ円は135.23から136.64、ポンド円は159.03から160.34、オージー円が89.66から90.31は、NZD円は81.88から82.38、カナダ円は98.71から99.69まで値を戻した。