今日の裏読み、表読み

昨晩は、リスク・オフのクロス円売りが相場の圧迫要因となったが、株価が下げ止まりを見せたことで、更なる展開となっていない。ただ、株価が下げ止まったかは未だ不透明で、またぞろ調整を強ならリスク・オフの動きが続く可能性に留意しておきたい。
本日の経済指標の注目としては、米国の住宅指数やコンファレンス・ボードの消費者信頼感指数、リッチモンド連銀・製造業総合指数などが注目されるが、良好な結果は一定の織り込みも、住宅指標に陰りが見えた場合、今日からスタートする米国債の入札と絡めて、長期金利の押し下げ圧力となることは考慮しておきたい。
その他、日銀の国債指値オペは、本日までの日程が公表されている。一部日銀金融政策決定会合で、物価見通しを引き上げるとの思惑が出ており、一定の円の下支えてとなっているが、明日以降も買い入れの継続を本日発表されるか、大きな焦点となりそう。特に日本のGW期間中は、指値オペが出来ず、仕掛け的な国債金利の上昇は、今後も懸念として残りそうだ。
為替の戦略としては、ドル円は、下落も127円ミドルが維持されている。これが維持される限り、突っ込み売りは出来ないが、一定の下落が見えたことで、一方で戻りでは、やれやれの売りが出易い。引き続き作戦としては、早朝は買って9時に利食いや売り、その後の下げでは、仲値に向けて買い下がって、仲値で利食いのパターンを継続。仲値後は、仲値が上値を抑えると売り、超えるなら買いで、様子を見ながら対応したいが、大きめの戻りでは、129.11をストップに、売りを狙ってみたい。 
ユーロドルは、直近守っていた1.07ミドルも割れたが、実需の買いも出易く、追いかけて売るのは得策と思えない。1.06ミドル方向は買い場探しも、1.07ミドルから1.08は売り場探し。ポンドドルも調整が続いたが、やり過ぎ感もあって、早期は慎重に買い狙いも、上値は1.28が重くなることで、利食いや売り狙いとなる。 
一方クロス円は、上値つきが顕著となっており、突っ込み売りは避けなければならないが、大きめの戻りでは売りを狙ってみたい。