本日の裏読み、表読み

昨日は、久々にドル円に利食いが強まった。ただ、引き続き押し目買いニーズは強く、円の軟調な展開は継続すると見ておきたい。
本日は、NZの第1四半期消費者物価、ユーロ圏3月消費者物価指数・改定値と4月消費者信頼感・速報値、米国では、週間新規失業保険申請件数、4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数と3月景気先行指標総合指数などが焦点となる。強弱次第だが、総じて影響は限られ、やはり米長期金利の動向が最大の焦点となる。
一方、IMFと世界銀行の春季会合で、ベイリー英中銀総裁、パウエルFRB議長やラガルドECB総裁の発言機会は注目。ベイリー総裁やラガルド総裁は、今後の経済や利上げに、慎重な姿勢が示される可能性があって、一時的な売り材料となるか注目だが、パウエルFRB議長は、5月のFOMCのブラック・アウト期間を前に、0.50%の利上げを織り込ませる発言となり易そう。一定の織り込みもあるが、こういった面が、米長期金利やドル相場を支えるか注目したい。
その他、日銀が本日も国債指値オペを実施する。既に26日までの継続を表明しており、この点は一定の織り込みとなっており、特段円売りの材料とされることは無さそう。ただ、昨日もオペにも関わらず、日本の長期金利は高止まりが続ており、催促相場の側面もあることは留意しておきたい。
 為替の戦略としては、ドル円では、早朝買って、9時に利食いや売り、その後の下げでは、仲値に向けて買い下がって、仲値で利食いのパターンを継続。仲値後は、仲値が上値を抑えると売り、超えるなら買いで、様子を見ながら対応。午後はロンドン勢の状況次第だが、恐らく買い上げることが多く、この時点での売りポジションは閉じておいて、動向を見る形で、その後は米長期金利とにらめっこしながら対応したい。
ユーロドルは、上値追いは出来ないが、1.07ミドル・レベルが支えていることは、良い兆候で、1.0800-20ゾーンなどが維持されると買い、ただ、1.0865-00が押さえると利食いや売りとなる。またポンドドルは、1.30から1.31で逆張りを検討したい。