昨日も円売りが止まらない。既に日銀が金融政策の変更でもしないと、この流れは止まらない。一部で円買い市場介入の話も出てきているが、スピード感は早いとしても、現状海外のコンセンサスを得ることは難しい。
本日は、5-10日もあって、ドル円は、またぞろ朝から129円台に乗せている。ただ、今日は日本の3月通関ベース貿易統計が発表されるので注意。原油や資源価格の上昇で、輸入勢の円売り圧力が強まっていることが、この円安に一因とみられており、もし、本日の貿易統計が、想定以上の黒字となり、特に輸出が増加しているようなら、円に一定の買い戻しが入る可能性に注意しておきたい。
その他、中国人民銀行が、貸出基礎金利を公表するが、事前に準備預金率の引き下げを発表しており、引き下げの期待感が残っている。引き下げられれば良いが、変更がない場合、株価面では、失望も動きに注意しておきたい。またG20財務相・中銀総裁会議が開催される。一部にここで為替変動に安定性に言及があれば、ドル円の上値を抑える可能性があるとの指摘する向きがあるが、恐らく現状はウクライナ問題が、話題に中心で、誰も円安に興味を示すとは思えない。期待しない方が良いと思う。
為替の戦略としては、ドル円では、市場が一旦のターゲットとして、130円を見ていることを考えると、129円台は利食い場となる可能性もありそう。引き続き買いたいレベルではなく、慎重に売って下げが甘ければ、買い戻しながら対応したい。一方買いはしっかりと深押し気味の展開を待ちたい。
ユーロドルは、引き続き上値は重くも、1.07ミドル・レベルが維持できるか注目したい。支えれば買って、1.0815-40が抑えると利食い、超えて売場探しとなりそうだ。またポンドドルは、想定したレンジの下限を割れてきているが、1.30割れは続き買い狙い。ただ、上値は1.3030-80ゾーンが抑えると利食いとなる。