昨晩の海外

昨晩の海外市場は、ECB理事会に対する失望感や米長期金利が、ウィリアムズNY連銀総裁が「次回の会合で50BPが妥当な選択肢」述べ再度上昇を強めたことで、ドルの堅調な展開が続いた。ECBは理事会では、予想通りに政策金利が据え置かれ、資産買取プログラムの縮小ペースの維持が発表された。声明からは「夏に量的緩和を終了、年内にも利上げ実施」が示唆されたが、ラガルドECB総裁が記者会見で、資産買い入れ後の利上げ時期について「数カ月後になる可能性がある」、「量的引き締めの議論は時期尚早」と発言したことが、失望につながった。また米10年物国債利回りは、2.648%から米3月小売売上高、週間新規失業保険申請件数や4月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値が強い結果となったこともあって2.835%まで上昇した。尚をNY株価3指数は、上昇を失いマイナス圏で引けたが影響は見えなかった。 ドル円は、125.09を安値に126.02まで反発、ユーロドルは、1.0758まで一時下落したが、ECB関係者が「木曜日の理事会後も、依然として7月に利上げする可能性は残っている」と発言したことが下値を支えた。またポンドドルも1.3034まで値を下げた。
 一方クロス円は、まちまちの展開。ユーロ円が136.94から135.52まで一時下落、ポンド円は164.79から164.04で上下、オージー円は93.61から93.13、NZD円は85.65から85.23,カナダ円は100.11から99.60で揉み合い気味の展開に留まった。