昨日は、ロシアの「ジェノサイド」を受けて、西欧諸国が相次いで、対露制裁を強化する方針を示したことなどから、ユーロが全面安、原油高となった。現状具体的な制裁策は発表されていないが、原油や天然ガスの購入に関して、更に強い制裁が示された場合、ユーロ相場に良い影響を与えないことで、本日はこういった発表に注目して対応したい。
本日は、豪準備銀行の政策金利公表、ユーロ英の 3月サービス業PMI・改定値、加米の2月貿易収支、米3月ISM非製造業景況指数などが発表される。
RBAに関しては、政策金利は据え置きが想定されているが、インフレ懸念の高まりから、タカ派の声明が豪ドル相場を支えるか注目。ユーロ英のサービス業PMIは改定値であり、予想比変化がなければ影響は少ないが、米ISM非製造業景況指数は、弱めの結果が出易いが、これが高止まりする米長期金利を押し下げることが出来るかは不透明も、一定の下落があれば、ドルの上値を抑える可能性には注意しておきたい。
為替の戦略としては、ドル円は、今日は5-10日もあって、仲値に向けては円売りが出易い見通し。早期は押し目買いも、昨日も東京では一定の売りが出るので、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。後は米3月雇用統計発表後の高値123.03を越えることが出来るか大きな焦点となるが、超えるなら上昇に一定の弾みがつく可能性に注目したい。
ユーロドルは、昨日想定外にじり安となったが、未だ1.08から1.12レンジでの動向の中にあると見られ、更なる押し目があれば慎重に買い下がりを検討したい。ただ、既に上値は1.1030が押さえられる可能性がありそうだ。また、ポンドドルは、揉み合い9気味で、上値は1.3175-83ゾーンがストップ圏、下値は1.3050をストップとして、売り買いを検討。クロス円は、上値追いは避けて、深押しがあれば買いを狙うような姿勢と臨みたい。