昨晩の海外

金曜日の海外市場は、米3月雇用統計において、非農業部門雇用者数が前月比+43.1万人と予想の+49.0万人を下回ったものの、過去2カ月分が上方修正され、平均時給や失業率が強い結果となったことで、ドル買いが優勢となった。ただ、その後発表された3月ISM製造業景気指数が、57.1と予想の59.0を下回ったことで米長期金利が上げ渋り、ドル買いも限定された。NY株価3指数は、堅調を維持したが、リスク志向の動きにはつながっていない。尚ウクライナ情勢では、ロシアが、「ロシア西部の燃料施設が、ウクライナによって攻撃された」と発表、ウクライナはこれを否定しているが、少なくともロシアが、これを理由に再攻撃を強める懸念が出ている。
 ドル円は、123.03まで上昇後、米10年物国債利回りが2.454%から2.358%まで低下したことで、122.48まで売りに押され、ユーロドルは、レーンECB専務理事が、「エネルギー価格の高騰によって実質所得が悪化し、インフレ見通しが弱まれば、金融政策の姿勢を再考しなければならない」と述べたこともあって、1.1028までじり安、ポンドドルは、1.3146から1.3087まで下落した。
 一方クロス円では、ユーロ円が135.89を高値に135.15、ポンド円は161.14から160.39、オージー円は92.33から91.65、NZD円は85.25から84.53、カナダ円は98.43から97.70まで一時売りに押された。