昨日は、ロシアとウクライナ停戦交渉に一定の進捗が見えたことで、リスクオン相場となるわけだが、株価は素直に上昇も、円相場が買われる展開となっている。これは、直近原油や資源高が、日本経済にマイナスとの見方から、かつてのリスクオン・オフのパターンと異なり、リスクオフで円が売られていた反動の動きとなっていることは興味深い。当面こういった傾向が続く可能性は留意して対応したい。
本日、ウクライナ情勢としては、ロシア側が持ち帰ったウクライナの提案に関して、プーチン大統領が、何かアクションを示すかどうかが大きな焦点。もし、今日の段階で何も出て来なければ、影響は少ないが、ともかくプーチンがどういった反応を示すのかは、突然出て来ると相場が、また大きく混乱するので、常に注意を払っておきたい。
経済指標としては、米国の3月ADPや第4四半期GDP・確定値が焦点となるが、これに合わせて、結果の強弱より、高止まりしている米長期金利がどういった動きを示すのかが注目となる。
為替の戦略としては、ドル円では、一旦上値付きと見て良いが、明日が本邦の決算末となることで、明日の動きも考慮に入れた対応をしたい。基本決算末は、仲値に向けて円安気味となることが多いことで、ドル円はやはり深押しは買いから、ただ、吹き値ではしっかりと利食って、売りも考慮しながら、欲張らないでしっかりと抜く戦略が良さそう。ユーロドルは、引き続きレンジ相場とみて逆張りも、プーチン次第で、急騰や急落があることは、留意しておきたい。
一方ポンドドルは、引き続きサイド・ライン気味な逆張り、クロス円は、原油の動向なども睨みながら、大きめの動きで、逆張りをしながら、押しが甘ければ買い戻し、下げが限定されるなら、しっかりと利食いながら対応したい。