今日の裏読み、表読み

昨日は、円が急落したが、その後一定の調整を見たこともあり、クライマックス的な展開となるか注目される。ただ、引き続き押し目では円売りが出易いだろうが、一旦昨日の高値が今後強く意識される可能性が高く、昨日の高値が上値を抑えるのか、それとも超える動きが早々と見えるのか、今後注目して対応したい。
 だ、需給的なドル不足はあるとしても、金利差だけで円安を維持することは難しい。日本の低金利は続くとしても、一方米10年物利回りは、既にFRBが長期の想定金利としている2.5%に達しており、一定の調整の可能性が残っている。また、今回の円安が日本の期末に絡めたものとするなら、年度が替わると新たにヘッジの円買いも出易い。基本追いかけて円を売るのは避けておきたい。
 本日の材料としては、日銀が31日まで、無制限国債買入指値オペを継続するが、この面では、織り込みとなっており影響はないだろう。それより米国の7年物国債の入札次第で、米長期金利が低下を見せると一時的な円高が見える可能性に注目したい。
経済指標の方は、米国の住宅指標ぐらいで、こちらも相場の反応は限定されそう。注目は、ロシアとウクライナ停戦交渉だが、こちらも直ぐに合意ができるとは想定できず、ウクライナ情勢を睨んで神経質な相場展開が続くと見たい。
為替の戦略としては、ドル円では、直近本邦の輸入企業の買いが円安を支えているようで、早期は押し目を拾っても、仲値状況次第では利食い、更に昨日の高値125.09を睨んで、124円ミドル・アッパーは売り目線で攻めたい。ユーロドルは、引き続きレンジ相場とみて逆張りだが、もし停戦協議に明るさが見えた場合、大きく買い戻しされるリスクが残っているので、くれぐれもニュースには、注意を払って対応したい。一方ポンドドルは、下げているが、1.30割れを想定しないなら、押し目は買いから、戻り売り狙い。クロス円は、ドル円同様、昨日の高値をストップとして、売り場探しから、押しが甘ければ買い戻しながら対応したい。