今週は、四半期末、日本の期末や米国の雇用統計を睨んだ展開となるが、ウクライナ情勢を睨んで、神経質な展開となりそうだ。
ウクライナ情勢に関しては、トルコの仲介で、本日から30日までイスタンブールで対面で停戦交渉が開催される模様。ただ、ウクライナの中立化に関しては、合意が出来ても、非武装化は受け入れ難く、交渉が難航を続ければリスクオフ相場が続くと見ておきたい。
本日の関しては、先週日銀が国債オペを見送ったことが、思惑を誘っているが、本日午前10時10分に再度国債オペを見送るのか、どうかが大きな焦点となっている。実施されれば、日銀の緩和姿勢継続となり、円売りの安心感が見えるが、一方再度見送れば思惑を高めそうだ。
海外では、米国で本日2年物と5年物の国債の入札が実施される。高止まりが続いている米長期金利が、入札結果で一定の調整的な下落を示せば、ドル円の調整要因となることは、留意しておきたい。また、バイデン米大統領の2023年度予算教書では、富裕層の増税が発表される模様。この面が株価に悪影響を与える可能性があり、総じて楽観的相場に、調整の流れが見えるか注目したい。
為替の戦略としては、ドル円は、10時10分のオペを見るまで手出しは避けておきたい。結果で上昇するなら122円ミドルから売り上がり狙い。一方下げてくれれば、121円ミドルから買い下がるぐらいが良いかもしれない。
ユーロドルは、なんだかんだレンジ相場となっており、1.09ミドルからの買い下がりと1.10ミドルでの売り上がりは継続。ポンドドルも揉み合い気味ではあるが、1.3155と1.3225のブレイクがあると次の動きが出易いので、注意しておきたい。
一方クロス円は、引き続き売っても下げが甘ければ買い戻しながら対応したい。