昨晩の海外

金曜日の海外市場も円安相場が続いた。東京時間に、日銀がオペを見送ったこと、米長期金利が低下したことなどから一時、円相場に利食いが強まったが、円売り圧力は強く、NY市場で、米10年物国債利回りが、2.503%まで上昇、ドル円の反発に合わせて、クロス円に買い戻しが強まった。NY株価3指数は、「サウジアラビアのジェッダにあるアラムコの施設で、ミサイル攻撃の報告があり、大規模な火災が発生」との報道で原油先物が反発、一時マイナス圏に転じる動きも、引けに掛けて巻き戻しの動きとなったことで、悪影響は限定された。米経済指標としては、3月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値や2月住宅販売保留指数が予想を下回ったが、影響は限られた。その他米国とEUが、「米国産の液化天然ガスのEU地域向け供給を拡大する」ことで合意、ウィリアムズNY連銀総裁が「0.50%の利上げが適切であれば、そうする」と述べたが、相場の反応は見えなかった。
 ドル円は、東京時間の安値121.18から122.24まで反発、ユーロドルは、独3月ifo企業景況感指数が市場予想より弱い結果となったこともあり、1.0981までじり安となり、ポンドドルも、英2月小売売上高が予想より弱い結果となり1.3160まで下落後、一時1.3223まで反発した。
 一方クロス円では、ユーロ円は133.74から134.63で上下、ポンド円は159.86まで下落後161.28まで反発、オージー円は91.07から91.94まで買い戻され、NZD円は85.18から84.45で上下、カナダ円は、96.76まで下落後、原油相場の反発を受けて97.99まで今年の高値を更新した。