昨晩の海外市場は、米2月耐久財受注は予想を下回ったが、週間新規失業保険申請件数や3月米製造業とサービス業PMI・速報値が、予想より強い結果となったことから、米株価3指数が反発したこと、NATOやG7首脳会議から、軍の派遣や強いロシア制裁策が示されなかったことから、リスクオンの円売りが続いた。尚米10年物国債利回りは、2.396%から2.326%で高止まりが続いたことが、ドル相場を支えた。
ドル円が、アジア時間に、片岡日銀審議委員が「日本経済が力強い成長軌道に復することを支援するため、より金融緩和姿勢を強める必要がある」と発言したことを追い風に、122.41まで上昇、ユーロドルは、一部報道で「米国とNATOは、ロシアが核兵器を使用する可能性に対して準備している」と伝わったことで、1.0966まで売りに押された後、ユーロ圏各国のPMIが、総じて予想を上回ったこともあり、1.1014まで反発も、このレンジの動きに留まり、ポンドドルも1.3168から1.3215で上下した。
一方クロス円では、円の全面安が続き、ユーロ円が134.55、ポンド円は161.42、オージー円は91.98、NZD円は85.24、カナダ円は97.70まで値を上げた。