昨晩の海外市場は、ロシアのウクライナ攻撃が強まっていること、原油在庫の取り崩しもあって原油価格が再度大幅に上昇、インフレ懸念の高まりからNY株価3指数がそろって反落したことで、リスク回避的なドル買い、資源国・オセアニア通貨買いが優勢となった。ただ、米10年物国債利回りは、米2月新築住宅販売件数が、2か月連続で予想を下回ったこともあって、2.417%から2.290%まで低下している。尚、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁が「少なくとも約2.5%の利上げが必要」と述べたが、国際決済銀行のパネルディスカッションに参加したパウエルFRB議長からは、経済や金利見通しについての発言は伝わっていない。
ドル円は、120.59まで下落後121.16まで反発、ユーロドルは、ドラギ伊首相が「プーチン露大統領は停戦に関心を示さない」と述べたことで、1.0964まで下落後、予想より大幅に悪化したユーロ圏3月消費者信頼感指数・速報値にも1.1012まで反発、ポンドドルは、英2月消費者物価指数が加速したが、英政府が2022年の成長率予想を引き下げたこともあって、1.3176まで売りに押された後も1.3215に反発を限定した。
一方クロス円では、ユーロ円が132.33まで下落後133.40まで反発、ポンド円は159.04まで下落後159.97、オージー円は89.94から90.94、NZD円は83.71から84.66、カナダ円は95.72から96.56まで再反発した。