今日の裏読み、表読み

先週週末は、株価の反発を受けてリスクオン的な展開で終了したが、あくまであまり大きな悪材料が出なかっただけで、単なるショート・カバーの可能性も高く、ウクライナ情勢の不透明感は残っていることは注意しておきたい。また週末FRB要人の超タカ派発言が続いたが、この悪影響も見えていない。ただ、今週は全米企業エコノミスト協会年次会合など、パウエルFRB議長をはじめ、要人発言が続くことで、タカ派発言に株式市場などが反応する可能性があることは留意しておきたい。
一方バイデン大統領が欧州を訪問、NATO、欧州首脳会談やG7サミットなどイベントが控え、ウクライナ情勢も緊張感を増してきそうだ。更なるロシア制裁が強まるのか、ドラスティックな政策が出るとは思えないが、ロシア側も攻撃を強化してくる可能性が高く、引き続きリスクオフの動きとなり易いことは注意しておきたい。 
為替の戦略としては、ドル円は堅調が続くが、119円台は買いづらい。といって売りからも入りづらく、あくまで押し目があれば、買い場を探すぐらいで考えておきたい。ユーロドルは、木曜日の高値を睨んで、戻り売り目線。下値は1.10割れがサポート圏で、下落があれば、利食い優先で対応したい。一方クロス円は、引き続き高すぎる感じが強く、慎重に売り場を探しながら、急落や下げが甘ければ利食いながら対応したい。