今日の裏読み、表読み

昨晩は、ウクライナとロシアの停戦協定が、改善に向かうとの期待感からリスクオン相場となった。ただ、あれだけ入れ込んだプーチンが、現状程度の成果で引くとも考えづらい。本日は週末もあって、折々悪いニュースも出ることで、あまり楽観的に考えるのは避けておいた方が良さそうだ。 
 経済指標としては、あまり大きなものはなく、影響は少なそう。日銀の金融政策決定会合も特別の変更は想定されておらず、黒田総裁も低金利の維持の継続を表明する可能性が高く、総じて相場に対する影響は少ないだろう。ただ、円安や原油高が進んでいるだけに、この点に関しても質問が出そう。一定の円安けん制発言が出る可能性があることは、注意しておきたい。 
注目は米中電話首脳会談となりそうだ。中国が、ロシアに対してどういった態度を示すか大きな焦点となるが、中国が玉虫色の態度の留まるなら市場が失望を示しそう。一方でロシアへの非協調や非協力を示すなら、サプライズ的なリスクオンとなるだろうが、これを想定するのは難しく、あくなで出て来る結果を注視して対応したい。
 その他は、今日は、満月で21日までは、アストロ的に、NYダウ・日経平均・為替の重要変化日となっている。重要変化日が、良い意味なのか、悪い意味なのか不透明だが、一定のトレンドに変化が出る可能性があることは留意しておきた。ただ、これは穿った見解となるが、「満月」がキエフ攻撃の好機となる可能性があるのか懸念している。 
為替の戦略としては、ドル円は一応119.12を当面の高値と見て、118円台で逆張りを中心に攻めてみる形。118円割れがあれば買い下がりとなるが、それ以前の高値となる116.35がストップ・レベルとなる。
ユーロドルは、直近の戻り高値の1.l121を越えているが、昨日の高値1.1137には、日足の基準線が位置しており、上値追いは厳しい。下値は1.10割れがサポート圏で、大きなニュースが出なければ、この位置で逆張り的な戦略が基本となりそうだ。また、ポンドドルは、1.30が守られたことで、1.30台は買い狙いからやはり昨晩の高値1.3211を越えない状況では利食いながら対応。
一方クロス円は、リスクオンに傾き過ぎで、慎重に売り場を探しながら、急落や下げが甘ければ利食いながら対応したい。