昨晩の海外市場は、一部ロシア大統領府が「ウクライナとの交渉で大きな前進があったという報道は誤り」と発言したことが嫌気されたが、ロシア政府が、ロシア国債の利払いを実施したとの報道、FT誌が「ウクライナがNATO加盟を断念するなどの代わりに、米英トルコを含む各国が安全を保証することなど15項目からなる合意案が協議されている」と報じたことで、近日中に停戦で合意できるとの楽観的な見方から、NY株価3指数が、米経済指標が概ね予想より強かったこともあって堅調に上昇を続けたことで、リスクオフ相場の巻き戻しが続いた。
ドル円は、米10年物国債利回りが、2.107%まで低下したことで一時118.37まで下落もその後反発、ユーロドルが1.1137まで買い戻され、ポンドドルは、英中銀が政策金利を0.75%に引き上げたが、カンリフ副総裁が据え置きを主張していたほか、今後の利上げについて前回の「可能性が高い」から「適切となる可能性」に文言が変更されていたことなどから利上げ期待が急速に後退し、1.3088まで一時売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円が131.91まで上昇、ポンド円は156.71を高値に、155.46まで一時急落、オージー円が87.60、NZD円が8.74まで上昇、カナダ円は、原油価格の反発を受けて94.07まで高値を更新した。