昨晩の海外

昨晩の海外市場は、プーチン大統領が、ミシェルEU大統領との電話会談で「キエフは互いに受け入れられる解決策模索に真剣ではない」との見解を示すように、何度も中断するウクライナとロシアの停戦協議に対する期待感が後退する中、NY株価3指数が、原油価格の下落を好感する形で4日ぶりに大きく反発したことで、リスクオフ相場に巻き戻し気味の展開となった。米経済指標としては、2月卸売物価指数や3月NY連銀製造業景気指数が、弱い結果となったが影響は限られた。
 ドル円は、米10年物国債利回りが、2.078%まで低下したこともあって一時117.70まで利食いに押された後、長期金利の下げ止まりを受けて118.40まで再反発、ユーロドルは、1.1020まで反発後、独3月ZEW景況感指数が、ウクライナ危機で1991年以来の弱い結果となったことなどから1.0926まで下落、ポンドドルは、1.3018から強い英雇用統計を受けて1.3089まで反発したが、このレンジでの上下に留まった。
 一方クロス円では、ユーロ円は129.31までじり安、ポンド円は153.22から154.70まで値を上げ、オージー円が84.60から85.37、NZD円は79.41から80.22、カナダ円が91.60から92.69まで反発した。