本日は、今年最大のヤマ場となりそうなFOMCの結果が公表される。
今回のFOMCは、ゼロ金利政策から完全な脱却を示すことになるが、利上げ幅に関しては、パウエルFRB議長が、議会証言で示した0.25%に落ち着きそう。その場合影響は少ないが、一方で焦点は、今年の利上げペースとなる。一時は毎回利上げの今年7回の利上げの思惑が高まっていたが、本日のFOMCメンバーのFF金利見通しが示されるドッド・チャートで、これが実際どういった結果となるかが大きな焦点となる。
流石にウクライナ問題もあって、FOMC要人のタカ派発言も大分小康状態となっており、個人的には過去のFOMCのパターンからは、3か月ごとの年4回の利上げが妥当と考えている。ただ、実際この程度に留まるかは不透明で、ともかくドッド・チャートの中央値の結果で、米長期金利やドル相場が荒れた展開となるのか注意して対応したい。(ドッド・チャートの参考値を下段にしめしておきたい)
一方米小売売上高などの経済指標に関しては、FOMCの結果を前に、反応は限られそう。また、ロシア国債の利払い日だが、ロシア中銀は、ルーブル建てで支払うとしているが、テクニカル的に難しく、恐らく履行されない可能性が高い。ただ、あくまで利払いであるので、デフォルト認定には1か月の猶予があり、本日この材料で相場が動くことはないと思う。
為替の戦略としては、基本は、「噂で買って、事実売り」期待で、買われてきたドルの売り場探し。
ドル円は、一応今年の高値見通しを118.50としていることで、ここがトップとなるとうれしいが、実際昨晩の下げが117.70に限られて再度118円台を回復していることを考えるとまだ強い可能性が残っている。従って基本は売り目線だが、昨日の高値118.45を越える動きも想定して対応したい。特にテクニカル的には、118.66の戻り高値がポイントとなるが、これを越えるとストップが出易く、そういったショート・カバーの流れがあれば、積極的に売りを狙ってみたい。ターゲットは、下げが甘ければ買い戻しとなるが、もし117.70を割れるなら少し長めに持ちたいところ。
ユーロドルは、安値の1.0806から1.l121の戻り高値を睨んで、このレンジでの逆張りを検討する形が続くが、1.09割れから買って見る方向。ポンドドルも、1.30割れから買いから入ってみたい。
一方クロス円は、ストレートが荒れるとテクニカル的なレベル感の判定が難しく、こういった日は取引しないが、ただ、FOMCというイベントを経て、警戒感の減少から株価が戻り歩調を示す可能性が高く、やるなら押し目買いが有効となりそうだ。
今後の利上げ回数 FF金利誘導目標レンジ 中央値
0回 0.00% ~0.25% 0.10%
1回 0.25% ~0.50% 0.40%
2回 0.50% ~0.75% 0.60%
3回 0.75% ~1.00% 0.90%
4回 1.00% ~1.25% 1.10%
5回 1.25% ~1.50% 1.38%
6回 1.50% ~1.75% 1.60%
7回 1.75% ~2.00% 1.90%
8回 2.00% ~2.25% 2.10%
9回 2.25% ~2.50% 2.40%