今週は、FOMCを始め、金融政策の発表が多い週となるが、やはり最大の注目は米FOMCで、利上げが0.25%に留まるのか?また、同時に発表されるFOMCメンバーのFF金利見通しが、どういったレベルになるのか大きな焦点となる。特に利上げ幅は、恐らく0.25%に留まると想定されるが、今年のFF金利見通しが、前回12月は0.75%から1.00%となっており、この場合今年3回の利上げだが、これがどういったレベルになるかによって、今年の本当に7回の利上げまで拡大するのか、市場が推し量る展開となりそうだ。一応ウクライナ情勢を考えると慎重となる形も想定されるが、一方で資源価格の上昇が、インフレを押し上げる可能性があり、極端なハト派も想定されない。インフレに対する強い姿勢が示されるとドル相場を支える展開が続きそうだ。
一方ウクライナの紛争は、引き続き早期の解決は望めず、逆にロシアのキエフへの全面攻撃が早々とスタートする可能性が高い。総じてリスクオフの動きは続き易そうだが、逆に攻撃が始まってキエフが陥落した場合、早々と停戦になる期待感も出易いことは留意しておきたい。
本日は主だった経済指標の発表はなく、影響は見えない見通し。ただ、ウクライナとロシアの第4回目の停戦協議が行われる模様。一部に進展が見えたとの報道もあるが、この点は不透明です、ロシアが譲歩する可能性は低く、ウクライナ折れる形以外で、交渉に進展はなく、期待し過ぎると失望に終わる可能性に注意しておきた。
為替の戦略としては、ドル円は、FOMCを控えて、買いが強まっているが、個人的には、今年の想定レンジの上限を118.50としていることもあって、慎重に売り場を探したところ。それもデイ・トレードでは、117円が維持されると利食いとなるが、FOMC後を睨むと116円前後の利食い場を考えたい。
ユーロドルは、安値の1.0806から戻りが付いたことで、引き続き一旦このレンジで揉み合い入りを想定したい。下値は1.0845-90の下支えと、上値は1.1025-75ゾーンのCapでの逆張り的な戦略が検討されそうだ。
一方ポンドドルは、未だ1.30が守られているが、引き続きこの辺は買って見ても、1.3150前後が抑えるなら利食っておきたい。またクロス円は、総じて上値追いは厳しく、慎重に更なる上昇では売場を探しながら、下げが甘ければ買い戻しという軽い戦略を検討したい。