昨晩の海外

金曜日の海外市場は、プーチン大統領が「ウクライナとの停戦交渉には一定の前向きな変化があった」と発言したことで、リスクオフの動きに巻き戻し出るも、ベラルーシの参戦の可能性が示唆され、ロシア軍が、キエフ中心部まで15キロに接近していること、EU首脳サミットが、ウクライナのEU即時加盟を拒否し、プーチン大統領が、「ロシアから撤退する外資系企業の資産差し押さえを検討」との報道に対して、バイデン大統領は、「米国は、ロシアの最恵国待遇を撤回、ロシアとの正常な貿易関係を終了することを目指す」、トーマスグリーンフィールド米国連大使は、「ロシアはウクライナで化学・バイオ兵器の使用を計画も」と発言したことなどから、株価が軟調な推移となり、再びリスクオフの動きを強める形で週末の取引を終了した。尚、米10年物国債利回りは、2.020%まで上昇後、米3月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値を受けて、1.976%まで低下したが、ドル売りは限定された。
 ドル円は、117.36までじり高、ユーロドルは、1.1044まで上昇後、1.0902までじり安となり、ポンドドルも1.3126から1.3028まで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円は129.04まで反発後127.83まで下落、ポンド円も153.41から152.81、オージー円は85.90を高値に85.43、NZD円も80.16から79.75まで売りに押されたが、カナダ円は、強い加2月雇用統計を受けて92.32まで値を上げた。