昨晩の海外

金曜日の海外市場は、ウクライナにある欧州最大のザポリージャ原発が、ロシア軍に占拠されたことで、欧米株価が下落を続け、欧州の天然ガス価格が連日で史上最高値を更新、リスクオフの動きが広がった。プーチン大統領はショルツ独首相との電話会談では、「ロシアの要求がすべて満たされることが条件」と改めて強調し、ホワイトハウスが「ロシア産原油の輸入禁止を検討」と報じられたこともリスクオフの動きにつながっている。
 尚注目の米2月雇用統計では、非農業部門雇用者数が、前月比+67.8万人増、失業率が3.8%と予想より強い内容となったが、平均時給が弱い結果となり、影響は限られた。また、ホワイトハウスが「ロシア産原油の輸入禁止を検討」と報じられたこともリスクオフの動きにつながっている。
 ドル円は、米10年物国債利回りが、1.700%まで低下してこともあって114.65まで下落、ユーロドルも1.0886、ポンドドルは、1.3202まで下落が拡大した。
 一方クロス円では、ユーロ円が125.07、ポンド円が151.48まで下落、オージー円も85.15から84.27、カナダ円は89.81まで値を下げたが、NZD円は、対豪ドルでの買いが支え78.97から78.41での揉み合いに留まった。