昨晩の海外

昨晩の海外市場は、ウクライナとロシアによる第2回停戦協議の行方やパウエルFRB議長の議会証言の発言を受けて、ドルが上下する展開となった。ただ、最終的には、3日に停戦協議が開催されることが決まり、予想を上回る米2月ADP全米雇用報告もあって、米株価3指数が大きく反転したことで、リスクオフの巻き戻しが優勢で引けた。
 欧州時間初頭は、ロシア軍のウクライナ侵攻拡大を嫌気したリスクオフの動きの中、ロシア代表団が「ウクライナの代表団と停戦についても議論する」と一部報道を受けて、一時ドルの売り戻しとなったが、ロシア通信社の情報であったことで、直ぐにドルの買い戻しにつながった。またパウエルFRB議長が「今月のFOMCでは、0.25%の利上げを支持する方向に傾斜」と述べことがドル売りに繋がったが、一方で「インフレが高止まりの場合は、0.50%の利上げもあり得る」とも述べドルを支えた。
 ドル円は、米10年物国債利回りが1.910%まで上昇したこともあって115.69まで一時上昇、ユーロドルは1.1058を安値に、一時1.1143まで反発も上下に乱高下が続き、ポンドドルは、1.3272まで下落後、1.3404まで反発した。
 一方クロス円では、ユーロ円は127.30を安値に128.77、ポンド円は152.82から154.887、オージー円は83.41から84.45、NZD円は77.76から78.58まで上昇、カナダ円は91.49まで値を上げた。