早朝から欧米が、ロシアに対して、スイフトからの締め出しを決定したこと、プーチン大統領が、再び核兵兵器の使用をほのめかしたことで、リスクオフが強まる形でスタートしたが、一方で停戦の話し合いが行われることで、早期の停戦合意の思惑が、巻き戻しを誘っている。
今週は、パウエルFRB議長の議会証言や米雇用統計の発表が焦点となるが、まずは、本日のこの停戦合意ができるのか、どうかが大きな注目となる。
この点に関しては、現在憶測は出来ないが、当然協議が破綻すれば、再び大きくリスクオフの動き、一方一定の休戦合意が決定すれば、巻き戻しも出るだろう。ただ、それでも、欧米のロシアへの制裁は続く可能性が高く、またプーチンが何を狙っているか不透明なだけに、完全にリスクオンには戻らない見通し。そうなるとやっぱり慎重に、ユーロやクロス円は、戻り売りを探すのが良さそうだ。
また、この状況で、経済指標の結果に相場が反応する可能性は低いが、本日は一応月末であり、ロンドン・フィキシングで一定のフローが出る可能性には注意しておきたい。方向がどちらかは不透明だが、こういったフローは、レベル感とは別に出て来ることで、明日午前1時のフィキシング前の、流れは逆らわない方が無難となる。
戦略としては、一応ドル円は115円台の動きを想定して、前半の買い、後半の売り、ユーロドルは、案外戻っているが、流石に1.12台は売り向かいたい。一方ポンドドルは、比較的小じっかりとしており、蚊帳の外的な展開。1.33台で逆張りスタンスだが、対ユーロのクロスで考えると押し目は買いに優位性があるかもしれない。
ユーロ円は130.30越えをストップに130円まで売り上がり、ポンド円は、154円前後から買い下がっても、154.80-00は利食っておきたい。