昨晩の海外

昨晩の海外市場は、ロシアのウクライナ侵攻を受けた世界的な株価の暴落を受けたリスク回避の動きも、NY株価3指数が、大幅な下落からプラス圏に戻すなど、下げ止まりを見せたことで、巻き戻しが優勢で引ける形となった。米経済指標としては、週間新規失業保険申請件数や第4四半期GDP・改定値は強い結果、1月新築住宅販売件数は、弱い結果となったが、ほとんど反応は見えなかった。
またロシア国防省の発表では、ロシア軍はウクライナにある陸上の標的83カ所を破壊し、24日の攻撃目標を達成したもよう。一方ジョンソン英首相は、「ロシアの100以上の個人・団体に対し、最大かつ最も厳しい経済制裁パッケージを発動」、「英金融システムからロシアの銀行を完全に排除、ポンドへのアクセスと英国を通じた決済を禁止」、バイデン大統領は、「ロシアのドル建て、円やユーロ建てでのビジネス能力を制限する」、「ロシアの主要5銀行を締め出す」と制裁案を示しているが、プーチン大統領自身に対する制裁は発表されておらず、効果は不透明と指摘されている。
 ドル円は、114.41の安値から米10年物国債利回りが、1.847%から1.979%まで反発したこともあって115.70まで反発、ユーロドルは、1.1106の安値まで売り込まれた後1.1221まで買い戻され、ポンドドルも1.3273から1.3406まで値を回復した。
 一方クロス円では、ユーロ円は127.92まで下落後、129.72まで反発、ポンド円も153.38から154.98、オージー円は82.02から83.02、NZD円は76.63から77.58、カナダ円は89.24から90.42まで買い戻された。