昨晩の海外市場は、アジア時間に出た「ウクライナ軍が、ウクライナ東部で迫撃砲と手榴弾を撃ち込んだ」との報道後も、ウクライナ情勢を巡るヘッドラインに一喜一憂する相場展開の中、米株価3指数が下落を強めたこともあって、リスク回避の動きが優勢となった。
真偽は不透明だが、「ウクライナの幼稚園が親ロシア分離派の砲撃を受ける」、「ドネツク空港近くで砲撃音」など報道がリスクオフにつながったが、「ロシア政府はウクライナ侵攻を否定し、米国と新たな安全保障の枠組み作成を提案した」との報道が、一部の安心感となるも、引き続きバイデン米大統領、ブリンケン米国務長官は「数日以内にロシアによるウクライナ侵攻の可能性は非常に高い」と発言を続けている。
米経済指標としては、2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や週間新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったこともあって、米10年物国債利回りは、安全資産への逃避から1.955%まで低下し、ドルの上値を抑えた。
ドル円は、114.85まで下落、ユーロドルは1.1386から1.1343で上下し、ポンドドルは、1.3689かで一時上昇した。一方クロス円では、ユーロ円は、131.30から130.40、ポンド円は156.05から156.92、オージー円は83.22から82.59、NZD円は77.38から76.89、カナダ円は90.88から90.35で、上下に神経質な動きを続けた。