昨晩の海外

昨晩の海外市場は、「一部のロシア部隊がウクライナとの国境付近での軍事演習を終え、基地に帰還しつつある」との報道を受けて、リスクオフ相場に、巻き戻し優勢となった。プーチン大統領も「米国、NATOと安全保障に関するさらなる交渉の用意ある」、「我々は欧州で戦争を望まない」などと述べているが、「ロシア下院はウクライナ東部の親ロシア派が支配する2地域を独立国家として承認することをプーチン大統領に求める案を採決」、「ロシア海軍がバレンツ海で訓練を開始」どの報道も出ており、警戒が残っている。また、米2月NY連銀製造業景気指数が予想を下回ったが、1月卸売物価指数が、大幅に予想を上回り、米10年物国債利回りが、2.054%まで上昇後も高止まりを続け、ドル売りも限定された。尚米上院銀行委員会で行われたFRB人事の再任承認投票は、一部共和党の反対で見送られたが、悪影響は見えていない。
 ドル円は、115.87まで上昇、ユーロドルは、ビルロワドガロー仏中銀総裁が「6月のECB理事会前に利上げする必要はない」と発言したが反応は見えず、1.1368まで反発、ポンドドルは、対ユーロでの売りが抑え1.3668から1.3487まで一時下落、ユーロポンドは、0.8400まで買い戻された。
 一方クロス円では、NY株価3指数が大きく反発し、買い戻しが優勢となった。ユーロ円が131.54まで値を回復、ポンド円は、155.97から156.84まで反発後、156.20まで一時売りに押され、オージー円が82.73、NZD円は76.87、カナダ円は91.05まで一時反発したが、上値は限られた。