昨晩の海外市場は、株価が戻りを試す中、月末フローのドルの買い戻しが優勢となった。米1月シカゴ購買部協会景気指数が、予想を上回ったが、米10年物国債利回りが、1.816%から1.783%まで低下したこともドルの上値を抑えた。NY株価3指数は、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁が「FRBは景気を支えながら年末までに政策金利を1.25%まで余裕をもって引き上げることが可能」、ボスティック・アトランタ連銀総が、「3月FOMCでの0.50%の利上げは好ましい政策措置ではない」、バーキン・リッチモンド連銀総裁が「利上げペースは経済動向次第」と発言したことが、直近のFOMCのタカ派的見方を後退させて、大きく反発した。
ドル円は、114.92まで売りに押され、ユーロドルは、ユーロ圏10-12月期GDP・速報値がほぼ予想通りとなったが、独1月消費者物価指数・速報値が強い結果となったこと、対ポンドでの買いもあって、1.1248まで上昇、ポンドドルは、1.3394まで下落後、1.3461まで反発した。またユーロポンドは、0.8359まで買い戻された。
一方クロス円では、ユーロ円は128.64から129.38まで上昇、ポンド円は155.34から154.45まで一時下落、オージー円は81.63まで上昇後81.09まで売りに押され、NZD円も76.12を高値に75.57まで下落、カナダ円は90.34から90.82で上下した。またRBA理事会を控えて、AUD/NZDは、1.0753まで買い戻された。