昨晩の海外

金曜日の海外市場は、今週の重要イベントを通過、週末もあってポジション調整の動きが優勢となる中、欧州や米株価3指数が、オミクロン株の感染拡大を懸念する売りで、大きく調整したことなどからリスクオフの動きが広がった。また、バイデン政権が、「中国の42の企業を新たに制裁対象とする」と発表したことも警戒感につながり、ウォラーFRB理事が、「3月のFOMCでの利上げもあり得る」、「利上げ後すぐにバランスシートを縮小することも可能」と発言したことが、ドル買いの支援材料となった。
 ドル円は、米10年物国債利回りが、1.372%まで低下したこともあって113.14まで下落後、金利の反発を受けて113.77まで反発、ユーロドルは、ユーロ圏11月消費者物価指数・改定値には変化がなかったが、独12月ifo企業景況感指数が予想を下回り、1.1235まで下値を拡大、ビルロワドガロー仏中銀総裁が「必要ならばインフレに対応することに躊躇しない」とタカ派な発言をしたが、下支えとならなかった。また、ポンドドルは、英11月小売売上高が予想を上回ったが、英国では新型コロナ新規感染者が9万台と3日連続で過去最多を記録したことが景気への悪影響と見なされ、1.3234まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は127.76までじり安、ポンド円は一時150.43まで値を下げ、オージー円は80.95まで下落後、81.33に反発を限定し、NZD円も76.48から76.82で上下、カナダ円は、88.22から88.67まで反発後、88.16までじり安となった。