昨晩の海外市場は、注目のFOMCで、声明から「インフレは一時的」の文言を削除、テーパリングを来年3月に終了し、FOMCメンバーのFF金利見通しでは、来年3回の利上げが想定されたことで、一時ドル買いが強まるも、総じて市場の想定範囲の結果となったことで、その後はドルに売り戻しが強まる形で引けた。米10年物国債利回りは、1.44%から1.484%まで上昇したが、上げ渋ったこともドルの上値を抑えた。また、米経済指標としては、11月小売売上高が予想を下回るも、12月NY連銀製造業景気指数が予想を上回ったことで、影響は限られた。
ドル円は、114.27まで一時上昇、ユーロドルは、1.1222まで下落後、1.1299まで反発、ポンドドルは、英11月消費者物価指数が、約10年ぶりの高い水準となったことで1.3283まで買われるも、FOMC後1.3172まで売りに押され、その後は1.3274まで買い戻された。
一方クロス円は、パウエルFRB議長が、「テーパリング終了まで利上げは行わない」と述べたこともあって安心感が広がり、NY株価3指数が大きく反発したことで、一時の安値から買い戻しが優勢となった。ユーロ円が128.02から128.80、ポンド円は150.28から151.31、オージー円は80.94から81.86、NZD円は76.54から77.42、カナダ円は88.08から88.86まで反発した。