昨晩の海外市場は、ウクライナを巡る地政学リスクが意識されたことや米長期金利の反転を受けて、ドルが堅調な展開となった。米10年物国債利回りは、1.433%から1.382%まで上昇、欧州株やNY株価3指数が揃って続投したことで、オセアニア・資源国通貨が買い戻された。なお、バイデン大統領とプーチン大統領による首脳会談は、ウクライナ情勢について平行線で終わった。ホワイトハウスはウクライナ情勢について「バイデン大統領は、ロシアがウクライナに侵攻するなど、事態がエスカレートすれば強力な経済措置で対処する」と発表している。
ドル円は、113.46から113.78で上下の動きに留まったが、ユーロドルは、独12月ZEW景況感指数が、市場予想を上回るも反応はなく、米露首脳会談に向けてウクライナ情勢対する懸念から1.1228まで売りに押され、ポンドドルも1.3209まで下落した。
一方クロス円では、ユーロ円が127.60、ポンド円が150.13まで下落、オージー円が80.94、NZD円は77.13まで反発、カナダ円は、米露首脳会談でバイデン米大統領が「ロシアがウクライナへ侵攻した場合は、ノルドストリーム2の停止を目指す」と発言したことで原油価格が上昇、89.94まで値を回復した。