昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米週間新規失業保険申請件数や失業保険継続受給者数が小幅ながらも市場予想よりも好結果だったことなどから、FOMC後のドル売りに、巻き戻しが優勢となった。また、中国の不動産開発会社・佳兆業集団と花様年控股集団が、支払い不履行に陥り、深セン市当局が明日話し合いをすると報じられたことで、リスクオフの円買いも強まった。NY株価3指数は、ダウがマイナスとなるも、ナスダックやS&Pは、6日連続で高値を更新したが、リスクオンの動きは広がっていない。 
 ドル円は、米10年物国債利回りが1.509%まで低下したこともあって、113.51まで一時下落、ユーロドルも1.1528まで下落、ポンドドルは、英中銀が政策金利を据え置き、声明で「今後数カ月にわたって金利を引き上げる必要」としたが、ベイリー総裁の慎重な発言や議事録で、7対2で据え置きが決定されたことが判明したことで、失望感から1.3472まで売りに押された。一方ユーロポンドは、0.8565まで上昇した。
 またクロス円では、ユーロ円が131.02、ポンド円は153.13、オージー円は83.91、NZD円は80.65まで下落、カナダ円は、イランが核協議を再開する意向を示したこと、OPECプラスが、日量40万バレルの生産引き上げ計画の維持で合意したことなどから、原油価格が急落となったことで、91.14まで売りに押された。