昨晩の海外市場は、コモディティ価格の下落を受けて、米長期金利が低下したことなどから、一時円の買い戻しが優勢となった。米10年物国債利回りは、1.600%から1.520%まで低下、米9月耐久財受注額は、予想を上回ったが影響は限られた。また、NY株価3指数は、金利低下や大型ハイテク企業の好決算を受けて、ナスダックは横ばいに留まったが、前日最高値を更新していたNYダウやS&Pには、利食いが強まり、マイナス圏で引けた。
ドル円は、113.39まで下落後113.87まで反発、ユーロドルは、今年の経済見通しが引下げられたことで、1.1585まで下落後、1.1626まで反発後は、このレンジで上下、ポンドドルは、英新年度予算案の発表を控えて、1.3711まで下落後、スナク財務相が、2021年のGDP見通しを大幅に引き上げ、酒税などを引き下げる方針を示したことで、1.3755まで反発も、その後は、1.3710から1.3760で揉み合った。
一方クロス円では、ユーロ円が131.68まで下落後132.20まで一時反発、ポンド円は155.71から156.58、オージー円も85.05まで下落後85.69まで反発、NZD円も81.01を安値に81.76まで買い戻された。」また、カナダ円は、カナダ中銀が、テーパリングの終了や利上げ時期を、2022年後半から半ばに前倒ししたことから、91.25を安値に92.48まで急騰も、週間原油在庫の積み増しを受けて、原油価格が軟調となったことが、上値を抑えた。