昨晩の海外市場は、月末・四半期末のフローで、まちまちの展開となった。米経済指標としては、4-6月期GDP・確定値が予想を上回ったが、週間新規失業保険申請件数や9月シカゴ購買部協会景気指数が、弱い結果となり、総じて指標に対する反応は限定された。ただ、反発してスタートしたNY株価3指数が、売りに押され、マイナス圏で引けたことで、総じてリスク回避的な円買いが優勢となった。NY株価に関しては、引け後に米議会で、つなぎ予算が可決したが、10月の決算発表や債務上限を巡る法案に対する懸念が残っている。
また米下院金融サービス委員会で、パウエルFRB議長が「現状は完全雇用にはまだほど遠いが、インフレ率は目標を大きく上回る」、「インフレはいずれ弱まると予想」と述べ、ボスティック・アトランタ連銀総裁が、「2022年下期に利上げを開始し、2023年に3回の利上げを見込む」と述べたが、新味はなく相場の反応は見えなかった。
ドル円は、112.08まで反発後、米10年物国債利回りが、1.555%から1.486%まで低下したこともあって、111.24まで売りに押され、ユーロドルが1.1563まで一時下落、ポンドドルは、月末に絡めた対ユーロ一での買いに1.3518まで、一時反発した。またユーロポンドは、0.8643から0.8578まで下落した。
一方クロス円では、ユーロ円は、アジアの高値129.96から128.79、ポンド円が150.96から149.81、オージー円が80.91から80.30、NZD円は77.23から76.67、カナダ円は88.32から87.65まで売りに押された。