昨晩の海外市場は、軟調な欧米株価や米長期金利の上昇を受けて、ドル買いが優勢となった。NY株価3指数は、弱い経済指標や債務上限問題が懸念となり、ダウが614ドル、ナスダックが426P、S&Pは96P安まで一時売り込まれた。また、米10年物利回りは、1.564%まで上昇後、統計開始以来、過去最高の伸びとなる住宅価格指数にも、予想を下回る米9月消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業景気指数を受けて、1.513%まで低下したが、7年物国債入札後下げ止まりを見せた。
なお、パウエルFRB議長は、米上院銀行委員会で、「テーパリングを開始しても来年半ばまでは資金供給を継続」、「利上げのためにクリアしなければならないテストはより高いものになる」、イエレン財務長官は、「債務上限の引き上げ失敗はドルにとって最も有害なこと」、「米財務省は10月18日前後に手元資金が尽きる」と述べたが、影響は大きく見えなかった。
ドル円は、111.64まで上昇、ユーロドルは、1.1668、ポンドドルは、1.3521まで下落した。一方クロス円では、ユーロ円が、129.89から130.38まで一時反発、ポンド円は150.55まで下落、オージー円が80.50、NZD円は77.39、カナダ円は、87.63まで利食いに押された。