昨晩の海外

昨晩の海外市場は、FOMC議事録の発表を前に、米長期金利が上昇、ドルに買い戻しが続いたが、実際の議事録では、想定以上のタカ派的な文言は見当たらないと、発表後ドル売りを強めた。ただ、その後米株価3指数が、軟調な展開となったことで、更なるドル売りには波及していない。米10年物国債利回りは、1.30%まで上昇後、1.267%まで売りに押され,NY株価3指数は、終始軟調な展開で終了した。FOMC議事録では、「当局者は最近の物価上昇が一時的である可能性が高い」とするも、「FRBは、一部で予想外に強いインフレを確認」、「一部の当局者は比較的早期のテーパリング準備が賢明、来年初めのテーパリング開始が賢明」とされた。株式市場では、テーパリングが現実化してきたとの見方も出ている模様。
 ドル円は110.07まで一時反発、ユーロドルは、1.1694を安値に1.1742まで値を戻し、ポンドドルは、1.3787まで一時は上昇したが、その後売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円が129.95、ポンド円は151.42、オージー円は79.78まで上昇、NZD円は75.48から75.93で揉み合い、カナダ円は、加7月カナダ消費者物価指数が、2011年以来の大幅な伸びとなったことで87.15まで上昇後86.76まで売りに押された。