昨晩の海外市場は、前日のパウエルFRB議長の議会証言を受けたリスク回避の巻き戻しが続いたが、米5年物国債入札後に、米長期金利が上昇したことで、ドル売りや円売りは抑えられた。米経済指標としては、6月製造業PMIの速報値が予想を上回ったが、サービス業PMIや5月新築住宅販売件数が予想を下回り、要人発言としては、ボウマンFRB理事が「インフレ率は上昇しており、さらに上昇する可能性」、イエレン財務長官は、「現在のインフレ傾向は供給のボトルネックが要因であり、一過性のもの」、カプラン・ダラス連銀総裁は、「最初の利上げは2022年と予想」と述べ、強弱入り混じる発言となったことで、相場への影響は限定された。
ドル円は、一時111.10まで上昇も、その後110.66まで調整し、このレンジでの推移に留まり、ユーロドルは、独・ユーロ圏の6月製造業・サービス業PMIが、15年ぶりの高水準となったことで1.1970まで一時上昇も、上値を押さえられ、ポンドドルも1.4002まで上昇後、1.39ミドルまで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円が132.70、ポンド円が155.16、オージー円は84.15、NZD円が78.31、カナダ円は。90.42まで一時買い戻されたが、高値圏は維持出来ていない。