昨晩の海外市場は、株価の反発を受けて、先週のFOMCからのリスクオフの動きの巻き戻しが優勢となった。先週末大きな売りのきっかけとなったブラード・セントルイス連銀総裁が、本日も「上サイドのインフレに備える必要がある」、「パンデミックの収束が明確になりつつあり、我々はテーパリングの議論を始める時期にきている」、カプラン・ダラス連銀総裁も「テーパリング開始は遅いよりは早い方が良い」と述べたが、影響は限られた。また米10年物国債利回りは、1.497%までじり高となったが、ドル買いは見えず、NY株価3指数は大きく反発し、クロス円の巻き戻しにつながった。
ドル円は、110.34まで反発も小動きが続き、ユーロドルは、ラガルドECB総裁が、「必要ならECBは、利下げする余地がある」が発言したが、影響は見えず、1.1921まで買い戻され、ポンドドルも、ジョンソン首相が「新型コロナウイルスのデータは、7月19日に向けて良い曲線を見せている」と発言、ロックダウン解除への期待もあって、1.3920ドルまで上昇した。
一方クロス円では、ユーロ円が131.42、ポンド円は153.68、オージー円は83.17、NZD円は77.17、カナダ円は、89.24まで反発した。