昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米失業保険申請件数や6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が市場予想を下回り、米10年物国債利回りが、FOMC後の上昇で超えられなかった1.60%から1.492%まで低下も、米FOMCの結果を受けたドル買いが継続した。NY株価3指数は、まちまちの展開、イエレン財務長官が、「ハイパーインフレのリスクはないと思う」と述べたが、影響は見えなかった。 
 ドル円は、クロス円の売りに圧迫されて110.17まで値を下げ、ユーロドルは、レーンECB専務理事が、「パンデミック緊急資産購入プログラムの終了についての議論は不要であり、時期尚早」と述べたこともあって、1.1892まで値を下げた。ただ、ワイトマン独連銀総裁は、「パンデミック緊急購入プログラムは間もなく終了するはず」と述べている。また、ポンドドルも1.3896まで売りに押された。
 一方クロス円は、米国の利上げが現実味を帯びたことで、高金利通貨主導で利食いが優勢となった。ユーロ円が131.03、ポンド円が153.15、オージー円が83.07、NZD円が77.06、カナダ円が89.03までじり安となった。