昨晩の海外

昨晩の海外市場は、注目のFOMCで、低金利政策の維持や資産購入の継続が示されたが、FRBの経済見通しが上昇修正されたこと、FOMCメンバーによるFF金利見通しで、 メンバー18人中11人が、2023年まで少なくとも2回の利上げを予想したことで、米10年物国債利回りが1.591%まで上昇し、ドル買いとなった。またパウエルFRB議長が、「量的緩和縮小の議論を始める」と述べたことも、ドルの下値を支えた。NY株価3指数は、一時下落を強めたが、パウエルFRB議長が、「ドット・チャートは全てを表すものではない」と発言したことが、更なる下落を抑えたが、揃って3日続落となり、リスク回避的なドル買いが続いた。一方米露首脳会談後に、プーチン大統領が「米国とロシアは相手国の首都に大使を戻す」と会見で発表したことは、一応安心感につながったが、特別相場の反応は見えず、米5月住宅着工件数と建設許可件数が、予想を下回ったが、プラス圏を維持し影響は限定された。
 ドル円は、110.72まで上昇、ユーロドルは、ECBが、27日に期限を迎える銀行のレバレッジ比率緩和措置の9カ月延長を発表したが、ユーロ買いは限定されて、1.1994まで下落、ポンドドルは、1.3983まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円が132.69、ポンド円は154.68、オージー円は84.07、NZD円は77.87、カナダ円は89.98まで値を下げた。