昨晩の海外市場は、一部報道で明日の予算教書で「バイデン大統領はインフラ整備と社会的セーフティネットの大幅な拡充を目指し、2022会計年度に6兆ドル規模の予算を提案する」と示されたことで、米長期金利が上昇、株価の反発もあってリスクオンのドル売り、円売りが強まった。米10年物国債利回りは、1.623%まで上昇した。また、米経済指標としては、1-3月期GDP・改定値や耐久財受注額、米新規失業保険申請件数や4月住宅販売保留指数などの結果が、強弱まちまちとなり、相場への直接的影響は限られたが、米新規失業保険申請件数の改善が好感された。一方株価面では、ダウとS&Pが反発して引けたが、ナスダックはマイナスで引け、上昇も総じて上値の重い状況は続いた。
ドル円は、月末のフィキシングに向けた円売りのフローもあって、109.92まで上昇、ユーロドルが1.2215まで買い戻され、ポンドドルも、ブリハ英MPC委員が、「一時帰休プログラムが円滑に終了した場合、早期の利上げが可能」との見解を示したこともあって、1.4219まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円が134.06、ポンド円は156.08、オージー円は85.07、NZD円は80.19、カナダ円が91.07まで値を上げた。