昨晩の海外市場は、主だった材料に乏しい中、まちまちの展開となった。米経済指標としては、5月NY連銀製造業景気指数が予想より強く、5月NAHB住宅市場指数、市場予想通りとなり、影響は限定された。米株価3指数は、下げ止まりを見せるも軟調推移を継続もリスクオフの動きは広がらず、米10年物国債利回りは、1.632%から1.645%で揉み合いに留まった。またクラリダFRB副議長が、「今年の米経済成長率は7%に達する可能性がある」、「ただ、テーパリングの議論は時期尚早」と述べたが影響は見えなかった。
ドル円は109.08まで下落後も109.29が上値を抑え、ユーロドルは、イタリアが全国的な外出制限を段階的に廃止すると発表、「ECBが向こう数カ月で債券買い入れペースを鈍化させる」との観測で、1.2169まで上昇も1.2134と上下、ポンドドルは、対ユーロでの買いもあって1.4147まで上昇した。
一方クロス円では、ユーロ円は132.52から132.80で上下、ポンド円は、153.74を下値に154.44まで上昇、オージー円が84.46から84.87、NZD円は78.46から78.81で推移、カナダ円は90.01から90.54まで上値を拡大した。